「知的生産の技術」

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最近はiPadの話題でもちきりです。iPadってどうなの? そんな感じで話をさせてもらっているのですが、そのお客様もそんな感じで話が始まったと思います。抽象的な話をしていると、その方、いわゆる「メモ魔」であることが判明! いきおい 話はお互いが使っている文房具のことについて花がさきます。アナログな本当のノートやメモカードの話から、Palm . iPhone . WinCE . クラウドなどの話で盛り上がり、iPadは楽しみにしてますよ!で終わりました。
 そんなことがあって久々に今回の本を思い出しました。第1刷発行が1969年ですから私が生まれる前の本です。今となっては古いテーマが多いのですが、ではこの本の中でとりあつかっている問題が解決したのかと問われれば、答えは 否 ではないでしょうか。その問題に真っ向から立ち向かおうとする著者の心意気は改めて読み直してもいきいきとしているように思います。ちょっと長くなりましたが、「情報処理」「知的〜」「〜の技術」今風なら「〜ハック」のカテゴリに先鞭をつけた一冊だと思います。これをiPadで読めたらおもしろいだろうなー、なんて思ってしまいました。
■出版社
岩波新書
■著者
梅棹 忠夫
■内容(カバーより)
学校では知識は教えるけれど知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない。メモのとり方、カードの利用法、原稿の書き方など基本的技術の訓練不足が研究能力の低下をもたらすと考える著者は、長年にわたる模索の体験と共同討論の中から確信をえて、創造的な知的生産を行なうための実践的技術についての提案を試みる。

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