音楽業界の総売上から行くと、まだ10%に満たない程度なのですが、iTunes Storeを筆頭にAmazonやRhapsodyなどデジタルディストリビューションは世界的に拡大していっているのは間違いないでしょう。
また近年、アルバムではなく1曲単位で曲を購入する人が増えている傾向の様ですが、デジタル配信でより顕著になっていると思います。
レコードのA面、B面を含め、CDとしてもアルバムの中で全体的な流れを考えて作ってあると思うのですが、シングルの作り方っていうのはアルバムの作り方とは少し違う様な気がしてます。(クリエイターによるとは思いますが。)
シングルの楽曲の場合は、1曲の中に起承転結というか、ドラマティックさが必要になると思うんですね。けれど、アルバムの構成の中、比較的まったりとした流れを受け持っている曲なんかにはそんなドラマティックさは無い場合が多い。その1曲を聴いた場合には、シングル曲に比べて「売れ度」は低くなるかもしれない。もしそんな構図が成り立ってしまうと、どんな曲でもシングル的なアプローチが必要になってきてしまう、そんな考えを持つ方も僅かながら出てくるのでは無いかと思います。
とは言え、レコードの45分やCDの70分で描かれていた世界をシングルの4、5分の曲の中で再現出来る訳も無いですし、そんな詰込まれた曲ばかりになっていくのもいやですね。
まあ表題はちょいと大げさで、まあそんな極端な事は起こり得ないでしょうけれど。
決して大袈裟ではない気がします。
シングル発売だけをしばらく繰り返し、
「初アルバムにしてベストアルバム!」
なんて流れがあることが、その象徴のように感じます。
50年、100年先を考えると、今はまさに
「今の音楽はコマーシャライズされてしまって…」
うんぬんの表面的な議論を越えた、本当の意味で
大変な過渡期にあるのかも知れない、なんて思いました。
クラシック音楽からポピュラーソングへの変遷、ぐらいの大きな。
コメントありがとうございます。
音楽も、消費の方法も変わっていくのが常なんでしょうけれど、
願わくば良い方向へと変わっていって欲しいものですね。