ブライアン・イーノのBloom辺りから、曲としての音楽では無く、リスナーも音楽に干渉する作品としてのリリースが相次いでいて、これからの音楽の形なんてものを考えさせられたりしていますけれど、実際のところは、まだ大きく変わったりしないんだろうななんて思ってます。
さてiPhoneでのアプリという様な、作品としての音楽を早くから実践していたのはやはりOvalだと思うんです(もちろんiPhoneアプリではないけれど)。
Ovalの使うOvalprocessは誰でもovalな音を出せるという不可思議シーケンサー。まさに作品としての音楽なのでは。只、公開すると言ってたけれど結局未だにリリースされて無いので未遂ですけど。
そのOvalprocessを再現したというmovalsystemを使ってみました。確かにovalっぽいサンプリング・コラージュ的な音が鳴ってくれて、面白いです。インターフェイスも昔、雑誌で見たあの感じでかなり良いですし、音ネタを選べばアンビエントな感じからノイジーな曲(？)も鳴らせ、ランダム性の高さゆえの驚きもあってかなり楽しんでます。ある程度テンポが固定出来て、かつ同期できると幅が広がり、より音楽的になる様な気がするんですけど、今位のままの方がアート感も強くて良いのかも。
ちなみにmovalsystemはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下、リリースされており、まだβ版ですがこちらより登録後ダウンロード可能です。
