Macで音楽を作る話。「IMPACT from BACH」に行ってきました。

昨年秋に行われたMacやiPadを使った音楽ワークショップで講師をされていたタケムラヤスシさんが再び来高し、今度はクラシック音楽とクラブミュージックをテーマにしたイベント「IMPACT from BACH」を開催。今回もとても面白かったので、そのお話を。
内容としてはクラシック音楽とクラブミュージックの共通点を考察し、それを元に新たな楽曲を構築していくという非常に面白い観点を、実演を織り交ぜて解説してくれました。
まずは生ピアノ+DAWのシーケンスでの楽曲演奏から始まり、その後ベーシックなピアノ演奏を挟んで、ピアノをサンプリングしたものを加工して再構築するDAWならではの手法などを披露。ちなみにソフトはAbleton Liveを使用していました。
その際のピアノのサンプリングの方法が変わっていて、一度CDに落とし込んで、その記録面にマジックで落書き、それを再生したものを取り込むというOval的なアプローチ。さらにタイムストレッチで大きく引き延ばすグリッチスタイルがカッコ良かったです。
比較的アート寄りになりがちなグリッチサウンドを、しっかりしたリズムや、ボイスサンプルを加える事によって聴きやすい楽曲に仕上げているのはさすがで、個人的にはとても参考になりました。
またトラックに重ねてiPhoneでiKaossilatorを演奏する辺りなど、タケムラさんならでは(?)でAppleファンとしてもうれしいところ。
ピアノの伊藤さんもフレーズを分解して再構築、ミニマルミュージックへと繋げる演奏と解釈も非常に興味深かったですし、ピアノの弦にモノを乗せたりして打楽器的な音を出すプリペアドピアノも披露して頂けて、こちらも大満足。
内容やお話も非常に面白かったのですが、DAWのシーケンスに生ピアノを加えた演奏の迫力と楽曲の良さも際立っていて、DAW上だけで完結する場合の多い宅録ミュージシャンにとっても刺激的な内容でした。

MacBookPro + Ableton Live でサンプル加工やリアルタイム演奏していたタケムラヤスシさん。
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手元やピアノ内部をプロジェクターに映し出しながらの演奏を披露した伊藤憲孝さん。
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