SFX Entertainmentの破産申請という驚きのニュースが流れながらも、買収され子会社となったBeatportは通常どおりビジネスを継続するというコメントが出たのが今月の頭。実はBeatport自体も2015年決算は赤字になっているようです。
売上減と経費増のため550万ドルの赤字に転落している。Beatportも世の中の流れに沿う形で、2015年にはストリーミング・サービスを開始していたのですが、やはりそこの収益転換の難しさがあるのかもしれません。
DJ向けの位置付けであったBeatportでは、購入するDJ層はそのままダウンロード購入のBeatportに滞留しストリーミング・サービスで新たな顧客を獲得するストーリーを描いていたのではと思います。
残念ながら、ストリーミングでの試聴止まりとなって購入を逃してしまっているのか、思ったよりもDJではないリスナーの顧客が多く、ストリーミングサービスで満足したのか、またBeatport自体から他のサービスに流れてしまったのか、とにかく思い通りには進んでいないようです。この音楽の収益化の変化過程である今、未だ答えが見えずに苦しむのはBeatportであっても同じなんですね。