Apple Watch ユーザーになって思うこと

そもそもヒトは腕時計を「するヒト」と「しないヒト」とに分類される。
あきらかに私は「するヒト」に分類される。
なにせ365日ほぼ毎日腕時計をしており、社員として働いている時も登山したり釣りにいったりジョギングしたりする時も当然つけている。夜寝る時だってつけたままで寝てしまう。それは朝 目が覚めたら今が何時なのか確認するために必要だからだ。外すことがあるとすればお風呂に入る時くらいである。入浴中に時間を確認する必要が私にはないからだ。

なので、そんなにしてたら日焼けしたときに腕時計の跡が残って恥ずかしいだろうと言われたこともあるが、そんなもの、腕時計をしていればそもそも分からない事なので、自分では気にしたこともない。また別の人からは不衛生じゃないのかと指摘されたこともある。確かにそれはそのとおりだと思い、それ以来ざばざば洗っても平気な腕時計を使うようになった。残念なのは時計が乾くまでのタイムロスがよけいに発生してしまうのは致しかたのないことだと諦めている。ま、それほど腕時計は私にとって体の一部になっているということだ。

そんな私だけど、高級腕時計しかないブランド時計などには全くといっていいほど興味がない。もちろんそもそも買えないということが前提だけど、とはいえ超有名なド定番の腕時計を物色にいくことも正直あるのだけど、毎回その前を素通りしてしまう。うーん、なーんか違うのよねえ、と毎回見るたび思ってしまう。じゃあどんな時計がいいのかといえば、自分なりのこだわりは多少はあるので、それをクリアさえしてくれればメーカーは問わない。金額だって(当然上限はあるんだけど)気に入れば高くても買ってしまう。なのでブランドだからというよりは自分が欲しいと思えるものに出会えることが先だと思っている。

だから腕時計を購入するときは、まずヴィレッジヴァンガードに行くことにしている。個性的な腕時計達が充実しているからだ。気に入ったメーカーがあればさらに自分で調べてみる。次にスポーツショップやアウトドアショップ、最後に時計専門店だ。私の使い方からしてCASIO G-SHOCKシリーズを今まで一番多く利用してきた。金額も手頃なものが多いし、個性的でタフな時計達ばかりだからだ。個人的にはBaby-Gの小ぶりなモデルが好きなのだが、どうしても女性を意識したデザインが多いので、なかなか手を出しにくい。男性をターゲットにしたBaby-Gとかないのだろうかと思ってしまう。他にはswatchやVICTORINOX、変わったところではMARSHALなんていうメーカーの時計を使っていた時もある。

さて、ここまでApple WatchのAの字も出てきていないので、そろそろApple Watchのことを書こうと思う。こんな私の目にApple Watchがいままでどう映っていたかといえば「全然役に立たない道具」という印象だった。防水はなんちゃって・バッテリは持たない・そもそも四角いデザインの時計に私は惹かれることはないし(実際問題として腕時計って丸いデザインが圧倒的に多いと思う。それが自然な形だからだと思う)、「時計」という道具としては実にテキトーで中途半端なモノだとしか映っていなかった。

そんな私がApple Watchユーザーとなって実は3ヶ月ほどが経過している(2017.02)。今ではかつての腕時計達と同様に私の一部になってくれている。そもそも購入するきっかけになったのはApple Watch 2が登場したことだった。防水機能やバッテリ問題とかの改善が私をその気にさせたのではなく、Nike+モデルが私を魅きつけた。いや「ひとめぼれしてしまった」が正しい表現だと思う。でも冷静になってよく見れば、今までのモデルと見た目で何が違うというのか? まあ、Nike+カラーが追加になったのとスポーツバンドに穴が空いているぐらいで、従来のスポーツタイプと全く同じデザインのように見える(しかもそのNike+カラー、いまでは使ってないし)。でも何度確認してもNike+モデルが他よりかっこよく見えて仕方がない。まあ熱病と一緒でひとめぼれとはそんなものなのだろう。

さてそれからは自分の中で一人討論会が何度も開かれることになる。欲しいからはい買いました、は自分の中では通らない。買うのなら元が取れるぐらい使い倒す計画がたってからでないと買うモノに対して失礼だという思いがなんとなくあるのだ。ではまずは金額:価格は適正か? Nike+モデルは高めだぞ。次はバッテリ問題:2日しか持たない時計ってどうよ? 防水機能:やっぱり洗えないと困る。その他:iPhoneの電話やメールが利用できるけど、それって、便利なの? そもそもだけど、なぜApple Watchなの?「気に入った」以外の理由はあるのか?(飽きたという感情に対する言い分があるのか?) などなど、Apple Watchが欲しいな、と思った人なら絶対考えるであろう課題をネットで調べたり、ユーザーの方に直接聞いてみたりと自分なりに考えに考えた。そんな暇があるんだったらもっと仕事しろよ!と自分でツッコむぐらい考えた。で、結論。すいません、買って使ってみなきゃわかんない、という結論に達し、ポチッと「購入する」ボタンを押してしまったのが2016.10月だった。

そして今まで使ってきて実際のところどうだったかといえば、Apple Watchは実に便利でほんとに満足している、ということだ。不満なところももちろんあるけれど、でもそれは他の時計を使ってきた時だってあったわけだから、そこは重要ではないと思う。でもApple Watchの良さを実感するにはiPhoneユーザーであることが最低条件だと思うし、それがApple Watch 最大の欠点でもあると思う。このことに関してはいろいろ思うところはあるけれど、きっとまだまだ発展途中なのだと思っている。将来的にはiPhone以外の様々な製品と単独でつながり(例えば冷蔵庫やお風呂、道路とか商店街とか住んでる街からとか)、それらをPalm上でコントロールしたり、そこから逆に情報を得られたりするデバイスに進化する、なんて素敵じゃないだろうか。または逆に、あなたと片時も離れずどこまでも付きあってくれる相棒的でプライベートな存在に進化したApple Watchも面白いと思っている。そんな想像をさせるほどApple Watchは、いろんな可能性を感じられるデバイスだと思った。
以上。チャンチャン。

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