ドローンによる山岳遭難者救助訓練同行記

高知県は84%が山岳(全国1位の森林率)であることは皆さんもよくご存知だと思います。
特に他県より急峻な山々が多いことが特徴です。
このような特色の高知県では山中には常に登山者や林業従事者、四国ならではのお遍路さんなどが立ち入っています。

山中で体調不良、滑落によるケガ、道に迷うというようなアクシンデントが発生した場合、地域の消防署に救助要請が入り捜索・救助活動を行います。
山岳では市街地のように広い道路も住所表示もなく、遭難者の詳細な情報が少ない場合、捜索から発見まで多くの時間と人手が必要となります。



先日須崎市の高幡消防組合様合同の「山岳遭難者救助訓練」を見学させていただきました。

今回の訓練は、山中の遍路道で体調不良となり動けなくなった要救助者の捜索と救助という想定で行われました。

まず山の麓に現場本部を設置しドローンによる要救助者の状態を把握し徒歩で現地に進んでいる捜索隊への的確な指示を出し最短時間で救出するという手順です。



担架を持った数人の捜索隊が救助に出発すると同時にドローン(Phantom4)を飛ばします。
2、3分で要救助者が居ると思われる山中の休憩所(東屋)上空に到着し発見、上空から接近し体調の状態を確認し現場本部に帰還します。
捜索隊にはドローンで把握した要救助者の詳細情報を無線で知らせ迷うことなく要救助者の元に到着します。
やがて無事要救助者を救助して訓練終了となります。

多くの現場経験を重ねた署長様から、ドローン導入前は、要救助者の居場所が正確に特定できないことも多く、徒歩でしか行けない険しい山道を担架を担いで行ったり来たりを余儀無くされる捜索活動が如何に大変だったかとう苦労話をお聞きしました。

今回の訓練で大活躍したPhantom4は、まさに捜索隊の「目」となる強力な装備であることが高く評価され証明されました。

エレパでは、現在導入が加速している林業や農業、漁業、土木など様々なドローンの活躍現場をご紹介する予定です。

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