VSTiプラグインシンセをスタンドアロンで動かそう

吉村です。
VSTi対応のプラグインシンセをスタンドアロンで動かして楽しんでしまおう、という事で、その簡単な方法です。
(Windows用となっています。また、DXiは非対応なのでご注意を。)
興味のある方だけどうぞ(´—`)
DTMやってる人なら「なんだぁ」な内容なので見ちゃいやん(/ω\)
synth10.jpg


VSTiのソフトウェアシンセサイザはあくまでプラグインなので、基本的にはシーケンサーソフトで読み込まないと動きません。(中にはスタンドアロンで動く物もありますが)
でも、ちょっと空いた時間に音色を作りたいとかいじってみたいと思ったときに、DAWを起動させて何かプロジェクトを起こして読み込むよりは、シンセだけ起動できれば軽くて速くていいのになあ、という場合の簡単な起動方法があります。
以下は定番のフリーシンセ「Synth1 VST」の画面で説明しています。
まずはこのフリーソフト、「SAVIHost」をダウンロードします。
解凍すると「savihost.exe」という紫のアイコンのファイルが出てきますので、VSTiのDLLファイルが入っている所と同じ階層にexeファイルをコピーします。
(Synth1だと、デフォルトのインストール場所は「C:\Program Files\Synth1」です。)
そして、紫のアイコンのファイルを、対象となるVSTiのDLLファイルと同じ名前にリネームします。(拡張子は変更しないように注意)
synth12.jpg
こんな感じ。
このまま紫のアイコン(Synth1 VST.exe)をダブルクリックするだけで起動できますので、ショートカットでも作っておきましょう。そして起動。
synth11.jpg
うわぁーい。
あとは、メニューの「Devices」→「MIDI」→「Input Port」で、PCに接続しているMIDIキーボードを選択するだけで、DAWを使わずにPCがシンセサイザーに早変わり!
もちろんこの状態で作った音色は「PlugIn」メニューから保存できますので、後にDAWで起動させた時にプリセットを読み込んで同じ音色を使用することができます。
VSTiなら何を使っても今の方法でほとんど起動できますので、いろんなプラグインシンセ用にいっぱい紫のexeファイルを用意して、それぞれショートカットを作っていつでも起動できるようにしておきましょう(*’-‘)
でもDXiプラグインのシンセはSAVIHostでは動きません。VSTとDX違いがよくわからない場合はこういう所の説明とかが詳しいのでご参照ください。
MIDIキーボードが無い場合でもPCのキーボードを鍵盤代わりにできます。
PCキーボードを鍵盤にするフリーソフトはいっぱいありますが、私のオススメはこれ。
ペンちゃんの不思議なけんばん」です。
penken.jpg
今、笑いましたね?w でもかなり有名なフリーソフトです。私はぺんけんと呼んでいます。
見た目とは違いその威力ときたら、熊をも一撃で倒してしまうほど(もちろんウソです)。
ではさっそく「ペンちゃんの不思議なけんばん」をダウンロードして解凍したらさくっと入れてしまいましょう。
そして次にこのフリーソフト、「MIDI Yoke」をダウンロードして入れます。
仮想MIDIケーブルのような物と思ってください。
入れ終わったら念のためにPCをなでなでしながらWindowsを再起動しましょう。
早速ぺんけんを立ち上げて、
MIDIディバイスの項目で「Out To MIDI Yoke: 1」を選択します。
penken3.jpg
そしてSAVIHostでVSTiシンセを起動したら、
(さっきの例だと紫のSynth1 VST.exeをダブルクリックです)
メニューの「Devices」→「MIDI」→「Input Port」で、
さっきの対となる「In From MIDI Yoke: 1」のポートを選択します。
synth13.jpg
これでぺんけんでVSTiシンセを仮想MIDIケーブルで接続できた事となり、PCのキーボードでシンセの演奏が可能となります。
ノートなんかでちょちょっといじるのに大変便利ですね(*´Д`*)
このぺんけんはF2〜F4でサイズを変更できたり、右クリックオプションで色々設定変更できたりとすごく良くできています。中には、ルート音を押すだけで設定したコードを勝手に弾いてくれる機能もあったりするので、色々いじってみてください。
さあ、これであなたも楽しいシンセサイザライフを!(* ^ー゜)ノ
そうそう今思いつきました。
別にDTMやらないからDAWを持ってないという人でも、VSTiのソフトシンセならいくらでもフリーの物がいっぱいありますし、上記のような環境もフリーで揃う事ができます。
普通にぺんけんを入れただけだと、Windows標準MIDI音源の128楽器しか選択できないわけですが、ぺんけんをソフトシンセのコントローラとして使用すると、シンセの種類もプリセットも豊富ですし、何より自分で音色が作れますので、「うぼぁー」とか「みよよ〜ん」とか「あばば〜ん」みたいな音も出せて、音も良いし、何が言いたいかというと、お子さんのいいオモチャとなるわけですねw
とまあ、オモチャにさせなくても、これでシンセに興味の無かった人もDTMにちょっと手を出してみようかなあと思う人が増えれば楽しいなと思います。
実際Synth1もそうですがフリーのソフトシンセも既存の実機のシンセをシミュレートした物が多数ありますので、数十万かかるシンセを買うよりもこういうフリーのソフトシンセで1万ちょっとのMIDIキーボードを買って繋いだ方がシンセ入門用として最適だと思います。

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2 件のコメント

  1. オレンジマン☆ 返信

    SAVIHost、これは便利なソフトですね!!
    ちょうど、DAWを立ち上げないで簡単に音を出したいと思っていたので助かりました。 既存のVSTiをそのまま生かせるというのもスゴイです。
    良い情報をありがとうございます☆

  2. 吉村 返信

    オレンジマン☆さんコメントありがとうございます。
    便利ですよね、これ!
    DXi対応のこういうホストアプリもあると面白いですね。

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