15年後の衝撃

もし万が一間違ってこのブログを見てしまった人は「うわーまたこいつ音楽の話かよ」とお思いでしょうが、まぁそのとおりだったりするわけで。
「CHAGE & ASKA」のCDは今でも私にとって聖書のようなもので、中でもASKAのソロの曲が大好きであります。特に「けれど空は青」は今聴いても涙が出そうになります。20年近く前の曲で、私が魅了されたのがおよそ15年前。たぶんこの人生の中、通算3000回以上は聴いてるはず。特に学生時代の挫けそうな自分をこの曲が一体何度励ましてくれたことか。
そんな事は全くどうでもいいんですが、こういう曲をコンポで聴いた事はあっても、モニターヘッドホンで聴いた事がありませんでした。酒の肴にMDR-7506で「けれど空は青」を味わってみました。(この場合酒の方が肴だったのかもしれない)


とにかくびっくりしました。これはもはや2009年最初の事件としか(以下同文)
生演奏だからとか音質がどうとかいうレベルではなく、プロのミキシング技術に、もうなんというか目から鱗どころか角膜が落ちるくらいのショックを受けました。
コンポや普通のスピーカーで聴くと音が良いというだけでよくわかんないと思いますが、モニターヘッドホンで聴くと、音の奥行き、しいては高低差まで想像できてしまうほどのものすごい作り。
私のミキシングした曲が箱庭だとするとチャゲアスの曲は宇宙そのもの(なんだそりゃ)。つまるところ、たかが2chのヘッドホンのLRの間にそれだけ広さの音の空間が構築されているのです。
空間系エフェクター(ディレイとかリバーブとか)を個別に微調整してかけていけばできる事だと思いますが、自分が使っているエフェクターやその内容意味効果をしっかり理解していないとこのレベルにはとうてい到達できません。
エフェクターというのは、はっきり言ってしまえば音をごまかすための物です。狭いスタジオで録音された物が超広いホールで演奏してるかのように錯覚させるための物。かけすぎは良くないですが、かけないわけにもいかないのが普通なこの頃。ミキシングで一番悩む種でありながら、一番の醍醐味な部分でもあるでしょう。
以前ミキシングの本で、人間の脳は、聴いた音の奥行きと高低差をどう判断しているのかという話を見た事があります(買った本が多すぎてどれかわかんなくなっちゃった)。探してまた熟読してみるとしましょう。
あと気がついたのは、最近のJPOPと比べて、音圧が無駄に高くないという事。とにかくスキがありません。
また、大サビのコーラスは、左右同時に出力されているのにセンターのボーカルを全く邪魔するせずに、確実に左右の耳をついてきます。
そろそろお酒が回ってきたのでこのへんで終了。
耳コピ? 音作りや音楽理論の勉強が面白すぎてそれどころではないので一時停止中w

Share

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)