「ひとり日和」

ちょっと今回は後ろ向きな内容ですが…..
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■出版社
河出文庫
■著者
青山 七恵
■内容(カバーより)
世界に外も中もないのよ。この世は一つしかないでしょ - 二〇歳の知寿が居候することになったのは、二匹の猫が住む、七一歳・吟子さんの家。駅のホームが見える小さな平屋で共同生活を始めた知寿は、キオスクで働き、恋をし、時には吟子さんの恋にあてられ、少しずつ成長していく。第一三六回芥川賞受賞作。短篇「出発」を併録。
 基本自分はハッピーな内容の作品が好きなのだが、ときたま自虐的なというか刹那的というか自暴自棄的な内容の作品を手に取ってしまう。今回もいつもの本屋で立ち読みしてて、この作品に何か引っかかるものがあり、手に取ってしまった。その時は – 今思えば – ちょっと気分的に落ち込んでいたのかもしれない。またそういったときに限ってこういった本をチョイスしてしまうのだから、破滅的なところが自分にはあるのかもしれない。結局その日はこの本を買って帰ったのだが、やはりというか、とにかく否定的でダークサイドに引きづり込まれそうな内容なのだが、遅遅として読み進まないのだが、それなら読まなければいいのだが、最後までじっくり読んでしまう。ほんと、なにやってんだか…..
 とはいえ、ヘルマン ヘッセ「車輪の下」や J.D.サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」などが好きな自分には当然のことなのかもしれない。ちなみにこの2冊はもう二度と読み返してやらないと思っているけど、まだ本棚にあるのはなぜなのでしょうか。この本も本棚にいつまでも居続けるんだろーなー。

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