ここ最近読んだ本のことを少し

 なんか最近 – 土佐弁でいうところの – ようだいの多い話ばっかりだったような気がするので、ここ一年くらいの間でおもしろかった本をちょっとまとめて今回は紹介してみようかなと思います。かなりアトランダムでまとまりがありませんが、それはカンを頼りに本屋をさまよいながら本をチョイスしているので仕方のない事なのです、はい。
 基本、自分はハッピーな作品が好きです。あと同じ作品を何度も繰り返し読む方なので、なんかの干物みたいに噛むほどに味が出てくる – 読むたび見方が変わるような – ちょっと味の濃い作品が好きだったりします。とはいえ、「なんとか賞 受賞作品」なんてのは意地でも読んでやるもんかと頭から思ってたりしますので、かなり地味な作品を選びがちになってしまいます。いやまったくめんどくさい奴ですね、私って。ま、そんなもんなので、どちら様もよろしくお願いします。
まづは漫画から。
「けいおん!」
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■出版社
芳文社
■著者
かきふらい
■内容(Amazonより)
 メンバーは全員かわいい女の子! でもほぼ全員ボケ担当! 全くの楽器初心者の唯が入部して、なんとか出発できた軽音楽部。とりあえず海合宿してみたり、あわてて顧問を探したり…。ゆるやか部活4コマ、いざ演奏開始です!
 アニメはOKでも漫画はNGって方もいる作品ですが、私は漫画のほうが好きだったりします。ムギ好きな方は4巻は読んどかんといかんでしょう(表紙の子のことです)。
「晴れのちシンデレラ」
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■出版社
竹書房
■著者
宮成 楽
■内容(Amazonより)
 超庶民派お嬢様のハラハラギャップ生活 ♪ キレイ…だけどちょっぴり逞しいそんなお姉さんは好きですか…?
 「庶民出がお嬢様学校に転校する」という少女漫画ではわりと定番のテーマなのですが、主人公がSuperすぎます。というか一般人じゃなくてもここまでSuper and Perfectではありませんから。かなり強烈なチャームを振りまいて、あばれまくります。もちろんかなり男前です(笑)。
「てるてる天神通り」
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■出版社
角川書店
■著者
児玉 樹
■内容(カバーより)
 ここは日の丸町の天神通り商店街。6年ぶりに帰ってきた天志は、いきなり新・町内会長に任命! しかも町内会長の証のバッジをつけると「福の神」の姿が見え、神通力も使えてしまうというから、さあ大変! 天志は”商店街の平和”を守るため日々奮闘することに…。ちょっぴり不思議なハートフル商店街コメディ。
 私の中で今年一番注目の漫画家さんです。基本的に同じ作家の本は続けて買わないことにしているのですが(それしか読まなくなるので)、この方の作品だけは別です。多作な方ではないみたいなので全作品を一気に網羅するのは大したことではないのですが、久々に全作品を読んでみたいと思ってしまいました。今回の作品は作者初のオリジナルストーリー漫画との事です。
「ひまわりさん」
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■出版社
メディアファクトリー
■著者
菅野 マナミ
■内容(Amazonより)
 学校のまん前に建つ古くてちいさな本屋さん「ひまわり書房」。店主の「ひまわりさん」がいつでも迎えてくれるその書店に、今日も誰かが尋ねてくる…。本と本屋に集まる人たちをめぐるハートフルストーリー。
 最近読んだ本の中では一番クセのない実に素直な漫画です。でも何回でも読ませる魅力があります。舞台が本屋さんとのことで興味があり、気になっていたのをいつもの本屋で見かけました。なかなかゆるりとして良い感じです。
次は活字から。
「走ることについて語るときに僕の語ること」
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■出版社
文藝春秋
■著者
村上 春樹
■内容(カバーより)
 もし僕の墓碑銘なんてものがあるとしたら、[ 少なくとも最後まで歩かなかった ]と刻んでもらいたい —1982年の秋、専業作家としての生活を開始したとき路上を走り始め、以来、今にいたるまで世界各地でフル・マラソンやトライアスロン・レースを走り続けてきた。村上春樹が「走る小説家」として自分自身について真正面から綴る。
 村上春樹の悪口を言うとすれば、彼の作品を読むと他の人の作品が読めなくなる、という事でしょうか。個性強すぎです。でもこの作品は村上春樹好きなら読んでおいて損はないと思います。
「パイナップルの彼方」
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■出版社
角川書店
■著者
山本 文緒
■内容(カバーより)
 都会の片隅でひとり暮らしをし、父親のコネで入った信用金庫で居心地のいい生活を送っている平凡なOL・鈴木深文。上司や同僚ともそれなりにうまくやっていたが、ひとりの新人の女の子が配属された時から、深文の周りの凪いでいた空気がゆっくりと波をたて始めた—。現実から逃げだしたいと思いながらも、逃げだすことをしない深文の想いは、短大時代の友人月子のいるハワイへと飛ぶ…。あなたの周りにもあるような日常を、絶妙な人物造形で繊細に描く、驚くほど新鮮なOL物語。
 表紙のポップさとカバーの解説にだまくらかされて、読んでしまいました。これは、かなり卑怯です(笑)。かんなりドロッドロの作品なのですが、あ、やば、って気づいた時には既に絡みとられて逃げられない状況に陥れられてしまいます。
「カフーを待ちわびて」
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■出版社
宝島社
■著者
原田 マハ
■内容(カバーより)
 もし絵馬の言葉が本当なら、私をあなたのお嫁さんにしてください—。きっかけは絵馬に書いた願い事だった。「嫁に来ないか。」と書いた明青のもとに、神様が本当に花嫁をつれてきたのだ—。沖縄の小さな島でくりひろげられる、やさしくて、あたたかくて、ちょっぴりせつない恋の話。選考委員から「自然とやさしい気持ちになれる作品」と絶賛された第1回『日本ラブストーリー大賞』大賞受賞作品。
 当てもなく活字本を探そうとする時、私はヴィレッジ ヴァンガードに行くようにしています。私としては高知の高須店の方が好みで(高知のイオンモールにもあります)、ここで仕入れた小説は非常に当選確率が高いので、かつて当選があった宝くじ売り場に買いに行くようなものですね。今回の作品もいい仕事してます! ありがとうビレバン! でも最近本のコーナーが停滞気味じゃないか? がんばってくれ 高須店! あ、作品の説明全然してないや。
「グアテマラの弟」
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■出版社
幻冬舎
■著者
片桐 はいり
■内容(カバーより)
 グアテマラの古都・アンティグアに家と仕事と家族を見つけた年子の弟。ある夏、姉は十三年ぶりに弟一家を訪ねる旅に出た。まばゆい太陽とラテンの文化で、どんどん心身がほぐれていく。そして陽気に逞しく暮らす人たちと過ごすうち心に浮かんだのは、外国を知らずに逝った父、家事にあけくれ続ける母のことだった。旅と家族をめぐる名エッセイ。
 現在読書進行中の作品(土佐弁でいうところの 読書しゆう作品)で、俳優「片桐はいり」のエッセイです。俳優さんや芸能人の方の作品は意識的に避けてきたのですが、ちょっと考えが変わりました。目のつけどころが、何と言うか、勝負師のようです(←我ながら意味不明ですが)。鋭い!っていうよりは、そう観るか! そう切り込んでくるか!っていう面白さがありました(一応、褒めてるつもりですからね)。やっぱり才能のある方はなんか違うんでしょうね。

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