Macで音楽を作る話。Logicでテンポの不安定な生録素材に追従する。

先日、ボーカル+ギターの弾き語りの素材にシーケンスを足していくという作業をする機会があったのですが、クリック無しで録音している為リズム的には不安定です。このような素材をLogic上で扱うには「ビートマッピング」機能を使うと良いので、今回は簡単にその流れをご紹介します。
まずは素材を分析、リズミックな素材であれば比較的正確にマップできます。ポイントとして曲の始まりの不要な部分はカットして、1小節目の頭は合わせておいた方が検出がずれる事が少ないです。
↓↓曲の頭は合わせておく方が良い。

続いては検出したデータからオリジナルファイルに追従するテンポを設定します。これで普段通りLogicの小節に沿ってシーケンスを組む事ができます。
リズムがはっきりしていないファイルだったりすると途中でズレてたりする事があるので、パラで録音している場合にはドラムなどリズムトラックから検出する方が良さそうですね。
また、うまく合わない場合はファイルを分割して曲の要所で頭を合わせていくか、手動でマーカーを打っていく必要があります。
↓↓細かくテンポが変わってオリジナルファイルに同期している。

実際の操作としては下記URLのLogic Pro 9のオンラインマニュアルを見て頂くとして、使用した感想を。
個人的には普段の制作だとシーケンスが先行する事がほとんどなので、実はこの機能を使うのは今回がはじめて。実際にやってみると、オリジナルファイルのテンポがあまりに不安定だと追従は難しいですし、追従できたとしてもヨレている事には変わりないですから、ある程度しっかりした録音が必要だと感じました。
逆にテンポが少し上がっていく事でドライブ感が出るのも生演奏の良いところ。クリックを聞きながらではなかなか出せないグルーヴを活かせる機能なので、機会があれば活用してみたいと思います。
Logic Pro 9 ユーザーズマニュアル「ビートマッピングについて」

Share

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)