Macのある風景

 お久しぶりです。久々のブログ更新になります。今回はどんなことになるのか分かりませんが、またおつきあいください。
 さて、菱川 勢一という方をご存知でしょうか? かくいう私もそんなに詳しいわけではないのですが、アートディレクターや映像作家・写真作家という肩書を持ってらっしゃるようで、カンヌ国際広告賞にて三冠受賞したこともあるそうです。でもなんか、自分とはあまりにも離れたお仕事をされているので、いまひとつピンとこないというのが正直な感想ではありますが。
 ではなぜこの方を知っているのかといいますと、実は「Mac Fan」という雑誌にちょっとしたエッセイ風の記事を最近載せてくれているからなのです。いやこれが実にかっこいいんです。載せてる写真もかっこよければ、記事の内容も文章もかっこいい。記事の内容はモノにまつわる、いわゆるこだわりの逸品を紹介していて、もちろん薀蓄もあるので勉強にもなります。
 例えば、
 第一話ではスコットランドの「ハリス・ツィード」のジャケット。
 第二話ではフォルクスワーゲンの「VW1500」という(のちにタイプIIIとよばれる)セダン。
 第三話ではNORTH FACEのベースキャンプ・ヒューズボックスというデイバック。
 といった感じ。それらのモノにまつわる思いを書いてくれています。
%BC%CC%BF%BF%202013-09-18%2016%2008%20231.jpg
 しかも文章も読みやすくてその雰囲気も非常に独特。一話一話がまるでちょっとしたショートムービーのよう。そしてそんな風景の中に彼が愛用しているであろうMac達がまたなにげなく顔をのぞかせるんです。もう生活の一部になってしまっているかのごとく、ごくあたりまえにMacBook AirやiPad miniが・iPhoneが登場するのです。ちょっと前まで映画やドラマで登場するMac達は、あくまでもセットの一部であり小洒落た または 最先端な感じをだすためのオブジェとしての役割しか与えられていなかったのではないだろうか、なんて思います。だからそこだけ画面から浮いているような非現実的なしらじらしい雰囲気をなんとはなく感じていたんじゃないかなと今更ながら思いかえします。
 逆にいえば、以前ほどMacが映画やTVに出てこなくなったような気がします。というより自分があまりそれに反応しなくなったのかもしれません。それだけMacが普段の生活に溶け込んだ – とりたててピックアップするほどではない、けれどもなくてはならない、居てあたりまえの – 愛されるモノになったんだなと改めて思わせてくれたので今回ご紹介しました。「Mac Fan」を読まれることがあれば一度読んでみてください。

Share

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)