Macで音楽を作る話。2013年の音楽産業のお話。

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国際的なレコード業界の業界団体であるIFPIが2013年におけるデジタル音楽のレポートを発表していますので、今回はそのレポートを参考に2013年の音楽産業自体の動きをざっくりと見てみます。
レポートのおおまかな内容としては、世界の音楽産業の売上は前年比3.9%減ながら、ストリーミングサービスは51.3%増加しておりデジタル音楽売上の約3割を占めるまでに成長しているとのこと。やはりCDなどのフィジカルな売上から、さらにはデジタルでの購入も通過しストリーミングへと移行しているのが見て取れますね。
また世界第2位の売上を担う日本市場が16.7%減と大きく下がっていることが、全体の売上減の原因の一つとの指摘もあります。日本レコード協会の公開している統計からも、CDなど音楽ソフトの売上は2013年は前年13%減、かつ音楽配信売上も23%減となっていますね。
フィジカル、配信ともに減少している理由を見つけるべく有料音楽配信の統計を見てみると、スマートフォンへの移行が進んだためか、PC配信・スマートフォンでの売上は伸びていますが、逆にフィーチャーフォンでの売上が大きく減少しています。着うたなどのレガシーなサービスの縮小が進むなか、デジタル配信への移行もまだまだで、世界的な主流となっているストリーミングサービスも未だ確立していない日本の現状が現れているとも言えますが、今後の展開で日本のユーザーにストリーミングサービスが受け入れられれば、日本の音楽産業の回復も期待できるような気がします。音楽ビジネスモデルの大きな変革は避けられないのでしょうけれど。

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