#2 部屋と湿気とIoT
店頭営業係 小林
■この部屋を利用してまず思ったのは、この湿度の高さをなんとかしたい、ということだった。なにせ私が設置した湿度計のハリは80%前後をずっと示し続けている。この部屋では「カビ発生注意」レベル状態がずっと続いているのだ。
■一般的によく言われるように、窓を開け換気すれば湿度はいっきに50~60%まで確かに下がる。だけど窓を閉めると元の湿度に戻ってしまう。だからエアコンで除湿してみたり、サーキュレーターを動かしてみたり、換気扇をつけっぱなしにしてみたり。ドラッグストアで売っている使い捨て湿気とりは3個でなく6個は用意した。でもやっぱり80%あたりに湿度が戻ってしまう。
■そこで、今回 IoTを導入して部屋の湿度の動きをチェックしてみた。それがスイッチボットの温湿度計である。
https://www.switchbot.jp/products/switchbot-meter
■IoTを導入するメリットはこのように数値化した連続データをiPhoneなどに記録することができること。写真左が日毎のデータグラフ。右側が週毎。上段のグラフが温度で下が湿度を示している。
(注意:このグラフは除湿機を導入した期間内データである)
■日毎で観ると、週中ばで2回大きく湿度が下がっているのは換気した時の影響。その日以外は窓を閉めているので湿度が上がるが、周期的に湿度が下がっているのが分かる。実はこれはその間除湿機を運転させていたときの変化を表している。
■週毎で観ると、大きく湿度が下がる日を定期的に繰り返し、全体的に右肩下がりになってきているのが分かる。除湿機以外だとこれが平行線を続けていて、とてもじゃないけど除湿されてるとは言えなかった。
■今回、窓を開けただけの換気やエアコンの除湿・扇風機・サーキュレーターなどと このスイッチボットとを組み合わせてテストすることで、結局この部屋では除湿機を入れるのが一番効果的なことがわかった。一般的な使い捨て湿気とりでは太刀打ちできないこともわかった。実際やってみてこれはとても面白い経験だった。
■現在では、部屋を開けた時のムワッと湿気った空気が感じられなくなるまでになってきた。もちろん季節的に涼しくなってきたこともあるだろうけど、それでも除湿機は毎日100mlくらいの水分をこの部屋から搾りだしてくれている(ペルチェ式:15℃以上で使用)。ホームセンターで6,000円ぐらいで購入した小型の除湿機だったが、日々 この閉めきられた空間で目に見える働きをしてくれている。