築45年の空部屋で遊んでみた#6

築45年のWi-Fi環境を考える

店頭営業係 小林

■師走のある日。今回もKさんに依頼されて、この家全体のWi-Fi環境改善にやってきた。なんでもKさんには三人のお子さんがいらっしゃって、それぞれが家族を連れて正月や盆休みなどの行事ごとに帰ってくるそうだ。その際は一階から三階までのすべての部屋が満室になるのだが、部屋によってはWi-Fiがつながりにくいらしくて、毎回どの家族がどの部屋になるかでひと悶着あるらしい(ちなみに三階が一番つながりやすく、一階の空部屋が一番つながらない)。まあ、結構な人数になるだろうから、そういった不満は出るのだろう。試しに皆が食事に集まる二階のダイニングルームでの速度を図ってみたら10Mbps前後ぐらいだった。SNSを利用したりYouTubeを軽く見るくらいなら問題ないと思うけど、複数人が一度にアクセスすると確かに微妙な数字である。

今回設置のために百均で揃えたパーツ達

■さて各部屋をいろいろ確認させてもらった結果からわかったことは

・回線:Pikara(光回線だけどONUの機材が旧型のまま)

・無線ルーター:AirMac Express(第二世代:2012年製。IEEE 802.11b/g/n 2.4Ghz/5Ghz対応。50台まで接続可能。調べたら今でもアップデータが出てたのでこちらは適応済み)

・ ONUは三階に設置。同じところに無線ルーターを追加しWi-Fi環境を構築しているよう。

■ Kさんが主に使っている二階の部屋でも速度を図るとやはり10Mbps前後。

https://speedtest.gate02.ne.jp/(今回はこちらを参照しました)

うーん、使えないわけではないが、今の時代、もう少し欲しい。一階の空部屋に至っては調子よければWi-Fiが届く程度。うーん、Wi-Fiにかかわる機材が全部 旧型なのがそもそもの問題のような気もするのだけど…

組み立てるとこんな感じで設置できた。

■とはいえ3つほど腹案が浮かんだ。

1.三階にある無線ルーターを強力な最新機種に交換してみる。

2.中継器を二階に設置して、無線アクセスポイントを新たに作る。

3.三階から二階までLANケーブルを伸ばして、二階に無線ルーターを引越させる。

■順番に検討していく。

1.交換する前に三階で速度チェックすると90Mbps前後の速度が出た。思ってたよりも速度が出ている。なのに二階では10Mbps程度。ということは、無線ルーターを最新に交換して二~三倍の速度が出たとしても20~30Mbpsぐらいにしか改善しないのでは?

2.中継器は私が持っていたので二階に設置してテストする。多少速度は速くなったが、10~20Mbpsをうろうろ、といった感じ。微妙である。

3.やっぱりLANケーブルを二階まで配線することにした。屋外・屋内配線 共に検討したが、家の構造上 屋内配線にした。壁の中にLANケーブルが通せないか確認したが、そういった構造にはなっていなかった。何せ築45年だもの。あと設置する際は設置場所を二階の中心部に来るよう設置したかった。三階で設置していた時は家の端っこに設置していたので電波のムラがあったのではと思ったので。

各階に電話線が引かれており、それに沿うようLANケーブルを配線した。

■実際にLANケーブルを這わすのはそれほど時間はかからなかった。元々各階に電話線が壁沿いに引かれていたのでそれを利用した。設置後、再度Kさんの部屋で計測してみると60Mbps前後の速度が出た。これくらいならビデオ通話や4K動画を観たとしても大丈夫だろう。一番届かなかった一階の空部屋で測定してみても10-15Mbpsはでている。こちらも一家族が数日過ごすくらいなら我慢できるレベルではないだろうか。

■これで年末に帰省するKさんのご家族も今年は仲良くお正月を過ごせるのではないかと思う。ま、後は実際に使ってもらってどうだったかになるのだろうが。

■次にお伺いした時、この前のお礼と言ってKさんからアサヒスーパードライを一箱いただいた。え、こんなにもらっていいの?とは思ったけど、ありがたくいただくことにした。これで私も新年を迎えられます。

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