閑話雑録:類語新辞典(紙と電子辞書)

店頭営業係 小林

■私はブログなどの文章を書く時によく利用する辞書がある。類語新辞典(発行所:角川書店)というモノで、紙製の辞書だ。それは分厚くて重くて索引のところは字が小さくて探しづらい。なので途中からインターネットや電子辞書を利用したりしていたが、やはり紙の辞書の方を利用してしまう。

■なぜなのかは自分でもよく分からないのだけど、インターネットや電子辞書で調べた時よりも紙の辞書で調べた方がより細かなニュアンスの違いが理解できるような気がするのだ。

出てくる用例が違うとか少ないとかではないと思う。実際、たまたま両方で同じ単語を調べた時、全く同じ事が記載されていたこともあったので、おそらく内容に関してはそれほど大きく違わなくなったのだろう。

■とはいえ、調べたい言葉を紙の辞書でパラパラとその周辺を眺めていると、言葉同士の微妙なニュアンスの違いが見えてくる気がするのだ。言葉の相互関係が立体的に感じられるように思うのだ。

これが電子辞書だとなにかつかみにくい。どうしても上から下への一方向でしか見る事ができなくて平面的な感じを受けるからだろうか。探しているその言葉だけの意味を調べたいのなら電子辞書のほうが断然便利なんだろうけど。

■この感じは上手く表現できないのだけど、言葉って私の中では夜空に広がる星座のようなイメージに近い。その言葉に与えられている固有の空間的な座標のようなものがあって、ある法則に従って規則的に並んでいる感じがあるのだが、その感じが電子辞書では感じられないのだ。

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■私はこれから電子書籍がメインになってくると思うのだけど、紙でしか表現できないこともあるんだなと思うようになった。なので以前は電子書籍での購入がメインになって本屋に全く行かなくなった時期があったのだけど、最近は時間があれば本屋に通うようになった。通うようになって思い出しました。やっぱり本屋めぐりは楽しいです。

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