Macで音楽を作る話。ウェブ時代のコラボトラック制作記(前編)。

高速なインターネットの普及で多くの事が変わっていますが、音楽制作も同じでネットの繋がりのみで直接面識の無い遠方の人とのコラボも当たり前になりつつあります。
僕も少し前に、遠方のアーティストさんとコラボで曲を作成したので、そのやりとりなんかを書いてみます。大げさなタイトルですが、ただの手記的な内容になってますけれど。


第1日目〜第3日目「ファーストコンタクト」
今回、声を掛けてくれたのは以前にコンピレーション音源で一緒になったポーランドのアーティスト。外人さんとのコンタクトはほぼ間違いなくFaceBookで、もちろん今回も同じです。もちろん、せっかくのお誘いなのでお受けします。
次は誤解が無い様に制作の流れをを確認してみます。
向こうはボーカルなので、こちらがベーストラックを制作しそれにボーカルをのせてもらって、それを元にトラックを詰めるという流れで進めていく事で合意。やはり最初に流れを確認しておく方がやり易いですし、どちらがメインになるかも決めておいた方が良いと思います。
コンタクトに3日かかっているのは、ポーランドとの8時間の時差で双方がメッセージを送る頃は、相手方は寝てしまってる場合が多いんですね。この辺がもどかしい所です。
第4日目〜第10日目「トラック制作」
当たり前ですが、まずは向こうのアーティストさんの曲を聴く事から始めます。
彼は普通のボーカルではなくポエトリーリーディングの様な感じのアーティストで、怪しげ(笑)な感じを受けたのでトラック自体もボーカルが栄える様に音数も少なく抑えて制作してみます。僕は少し変わっていてドラムをパラで分けないのですが、音色などでドラムトラックは3つ。計7トラック程度でデモを作ります。この時点で作り込みすぎるとコラボの面白さが減ってしまうけれど、あまり手を入れないと曲の良さが伝わらないので、いくつかのパターンを含める事と、音圧もそれなりに出しておくという事に気を付けると良いのではないでしょうか?
完成したトラックを2ミックスのオーディオファイルで送ります。この場合のDAWの環境も様々ですので、基本はCDフォーマットの16ビット44.1KHzのオーデォオファイルでやりとりする場合がほとんど。リミックスの場合もパラだしのトラックを同フォーマットでやりとりします。
ファイルを送ったところ、先方も気に入ってくれたようなのでボーカルパートを待ちます。今回のケースでは割と時間をかけるアーティストさんで、実際にはボーカルパートが届くまで数週間空く事となります。
ボーカルパートが戻って来てからトラックの完成までのお話は次回後編に書きますのでお楽しみに。
↓こちらがデモで送ったトラックの元データ。この時点ではまだまだトラック数も少ないです。
col1s.jpg

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