Macで音楽を作る話。ウェブ時代のコラボトラック制作記(後編)。

前回に引き続き、コラボトラックの制作記です。
前回はコラボ用のトラックを作成、先方に送ったところでしたので、その後の続きです。
第11日目〜2ヶ月「のんびりと待つ」
先方も忙しい様で、結局ボーカルトラックが届いたのは数週間経ってからでした。
もちろんその間も曲のイメージを伝えて歌詞のヒントにしたり、仮トラックが届いたりとやりとりはあるのですが。
これだけ日数が空くと、間に別のトラック制作やリミックスなんかをやってたりするので、このトラックの事は頭の隅の方へと追いやられていきます。


2ヶ月〜2ヶ月半「トラック組み直し」
待望のボーカルトラックが届きます。
届いてきたボーカルトラックはこちらが予想しているものとは大きく異なり、曲の中間部の落としの部分にのみボーカルが入ってました。コレはコレで良いんですけれど、せっかくのコラボなのでボーカルが入っている所をメインにしたいものです。
こっからが大改造で構成を大幅に変えます。中間部のボーカルが入る所を大サビを最後に持っていきます。そのため最初から大サビまではインストのままでかなり長く引っ張る事になり、タルくなってきます。これでは曲として成り立たない気がしたので、こちらも違うパターンを作り、ギターや声ネタで空気も少し変えます。構成的にはA-B-Cで終わる様な感じに仕上がりました。
音数の少ない感じは変わらずながらですが、トラック数も20位までは増えています。
声にも多少加工しているし、ボーカルにかぶっているウワモノとかを足しているので、どんな反応が返ってくるか心配しながらも仮ミックスをし、ボーカルも含めた2ミックスをmp3で送ってみます。意外に良い反応でホッとします。
2ヶ月半〜3ヶ月「マスタリングとリリース」
いよいよ終盤。ミックスダウンです。
ミックスは不得意なんですけれど、世に出してもいいと思えるレベルになるまで手を入れていき、音圧も稼ぎます。最終の2ミックスを送って確認してもらい、それと同時にリリースについても確認します。
コラボトラックだとレーベルを通したり場合、個々の権利的なものがややこしいのでフリーダウンロードで公開したい旨を伝えると先方も快くOKしてくれました。リリース日を決めてせーので公開。大きな反応は無いもののフランスのブログでレビュー書いてくれたりとアマチュア的には十分満足です。
今回はボーカルトラックに合わせて大きく構成を組み替えたりと大変でしたが、思わぬものが返ってくる事もコラボの醍醐味というもの。今後も機会があれば積極的にチャレンジしていきたいですね。
↓最終ミックスの状態。ボーカルを含めて20トラック程度。普通のトラックとしてはかなり少なめですね。
col2s.jpg

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1 件のコメント

  1. 7th-lab 返信

    実際に顔を合わせずに、オーディオデータの交換で音源制作を進められるって、スゴい時代になったなと感じますね。
    7th-lab の周辺のミュージシャンは、それぞれDAW環境が整っているメンツが多いので、アレンジの段階にも細かい修正やダメ出し等の要求を交換します。
    ぶっちゃけBPMさえ合わせれば何でもできるので、こちらで手に入らない音色等のシーケンスをわざとオーディオで送ってもらって混ぜたりも。
    コレが泥沼状態を招くこともしばしば。
    極端な話、全部のトラックをバラバラにオーディオに起こして、バラバラで送信するって荒技もアリですよね。
    よくあるのは、Drs.とParc.のトラックを作れという要求。
    「そこだけ作って送れ」も「コレに重ねて返せ」も、両者共によくあります(苦笑)。
    いやしかし、こうして考えるだけでも、本当にスゴい時代だ。
    救いは、7th-lab の関連ミュージシャンが全員日本人だというコトですかね。
    少なくとも、作業時間は概ね同じ時間軸でとれます。
    その分、リアルタイムでの要求はキツくなりますけどね。

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