Macで音楽を作る話。「タケムラヤスシ レクチャーコンサート」に行ってきましたの話。

先日、高知県出身のマルチな音楽家「タケムラヤスシ」さんによるMacやiPadを使ったレクチャーコンサートに参加させて頂きましたので、今回はそのお話を。
カフェの中でのワークショップで、MacやiPad、iPhoneを使って音楽の作る課程や演奏を、時には参加させてもらいながら体感していく非常に面白い内容でした。
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まずはMacのシーケンスとギターでの演奏から入ったのですが、柔らかめのエレクトロなシーケンスに生ギターがのった心地よい楽曲で、いきなり引き込まれました。もっと大音量で長く聴いていたいと思ってしまいましたが、今回はワークショップなので残念ながらここまで。
続いてはギターを叩いたり、弦の上にモノを落としたりした音など、ギターから発する音のみのサンプルを使って作ってあるトラックと、その加工方法を紹介してくれました。ソフトはAbleton Liveを使っていてピッチやストレッチなどかなり積極的に加工していて、これも非常に興味深かったです。ここまで積極的なオーディオの加工の面白さを味わえるのはLiveならではなのかもしれないですね。
次はジョン・ケージという作曲家の楽曲「リビングルームミュージック」の各パートを遠方の友人に演奏してもらい、それをビデオで送ってもらい同時に再生。そこにタケムラヤスシさんも加わるというパフォーマンス。Chrome Music Mixerを思わせる楽しさで、リアルタイムセッションでないところが逆に面白かったりします。この遠方の人とのコラボできるという事が、Web時代のもたらした大きな恩恵のひとつだなあと改めて気づかされました。
最後はiPadを使ったワークショップ。音と一緒に映像もサンプリングできるアプリ「MadPad」を使ってその場でリアルタイムにサンプリング、その他にVoiceOverを使ったり、最初の方にギターから発する音のみで構成したトラックと合わせて即興での演奏を見せてくれました。MadPadの様な旬なアプリから、思いもよらなかったVoiceOverまで、何でも音楽にしてしまう懐の深さに感動してしまいました。
あっという間に過ぎてしまいましたが、日常の音を使った即興演奏の面白さと、それを実現するテクノロジーの可能性を感じさせてくれて、とても大満足な内容。
ちなみにタケムラヤスシさんですが、アーティストなオーラ満載ながらとても気さくな人で、その人柄が音楽にも現れてる様に思ったりします。今回はAbleton Liveを使用していましたが、Apple Logicを使う事もあるそうで、次はLogicを使ったワークショップなんかも開催してくれるとうれしいなあと期待してたりです。

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