本日は泰平君のレベルアップミッションに挑戦をしてもらっている様子を書いていきます。ミッションの内容は、前回作成したアームロボットにDCモーターを2つ取り付けて移動するようにしてもらい、移動した先でブロックを掴み、所定の位置に置くという内容になっています。
最初のミッションは泰平君もそんなに難しくなさそうに構えていました。
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前進してブロックを掴み後退してブロックを設置するというものです。 |
泰平君もこれは余裕と言わんばかりにプログラムはしっかり作成ができていました。やや強引にブロックを掴んでいましたが、その部分についてはcatch(ブロックを掴む関数)の修正をしていない為構わないとしたようです。
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続いてミッション2に挑戦をしてもらっています。
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直進してブロックを掴むまでは先程の内容と全く同じですが、置く場所が右側になっています。その為プログラムの変更が生じます。 |
ここで泰平君が先生に話を持ち掛けます。
「プログラムを楽に書けるようにしたい」….と
先生はこれを聞いて「動きを全部関数にして、動かす秒数は引数で処理させれば楽になるだろう」と考え、その考え方を泰平君にしっかり説明します。
そうして出来上がったミッション2のプログラムを見ながら再度理解を促す為の説明を加えていました。
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ここでは前と時計回りの関数を使用していますが、後ろと逆時計回りも後々使う為、同時に作成をしてもらっています。関数の横の数字(引数)が進ませる秒数という点を先生から泰平君へしっかり説明がされていました。
泰平君もこのおかげで関数を作成する手間が減り、純粋に秒数だけを考えれば良くなった為「全問クリア狙っちゃうぜぇ」と意気込んでいました。
ミッション3はミッション2のブロックとブロック置き場が逆になった形です。泰平君は動かし方を逆にすれば行けると考えたようでささっとプログラムを作成していました。
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![]() 失敗です。 |
泰平君がどの様にプログラムで進めればよいのかという所を一旦コース上で示してもらった内容が左の図です。確かにこの通りに動かせば成功するのですが、先生からは「動かし方に制限はありません」という事を聞かされ、「他に簡単な道順がある?」と逆に考え込む結果になってしまいました。
泰平君の考えている様子を見て「ななめ」と先生がボソッとこぼしたことを聞いて「こういう事か」と右の考え方に至ったようです。先生もこの発想の転換が出来たことは嬉しく思っていたようです。
![]() 普通に考えればこの形 |
![]() 発想を転換して楽な手順を踏む |
プログラムでしっかり進む経路が出来ていましたので、後は時間調整という所で少々時間はかかりましたが、泰平君しっかり出来ていました。
特に問題なく出来ておりました。 直進して右折しての手順だとプログラム手順も増える事を作成後に説明し、プログラム手順が増えると細かな調整が面倒になるねという事を解説しています。 |
ここで先生からこれまでのミッションの進め方で利用した関数の考え方とコースの考え方について泰平君の理解を促す為改めて説明がされます。
そしてミッション4に挑んでもらっています。
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ブロックを掴む場所と設置する場所が2か所に増えました。 一気に難易度が高まったように感じたのか、泰平君から「げきむず~」という意見が出ます。しかし先生は「過去の問題を見てみよう」と全く動じません。 |
ここで先生からヒントが出ます。「このミッションのコースとクリアしたコースをよ~~~く見比べて」と
素直に泰平君はコースのみ比べを行います。しばらくした後泰平君が気付きました。「ミッション1とミッション2を足していじる感じ」と
そこに気づくとプログラムはすでに出来上がっているものを利用出来るので、泰平君も最初に感じていた難しさを感じることなく楽に挑戦が出来ていました。
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最初のブロックについてはミッション1のプログラムを利用して調整をしたようです。2つ目のブロックについてはミッション2のプログラムを同様に調整をした模様です。
先生が後述するには、泰平君がこの考え方をした時点でOKサインを心の中で出していたようです。 |
その結果がこちら
事前につかむ際の腕の角度を調整しました。
文句のない動作です。これには泰平君も先生もニッコリです。 考え方のヒントはあったものの、それ以外はしっかり泰平君が考え、作成が出来ていたという所を先生は素晴らしいとうるさいぐらいに褒めています。泰平君も今日の出来を見て、自分もできるんだと少し自信を得てくれたように思いました。 |
残り時間はミッションの復習を行い、次回以降の学習に繋ぐまとめをしたところで本日の授業を終えています。
エレパチャレンジクラブにおける生徒たちの歴史が新たな1ページ
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