水中ドローンCCROVのご紹介

最近は空撮ドローンによる空撮動画をTVやネットで日常的に目にするようになりました。
そして、昨年からはTVやネットで水中ドローンを使った海中の動画を見る機会が増えてきました。
実はこの水中ドローンの歴史は空撮用ドローンより遥かに古いことをご存知でしょうか?

水中ドローンはROV「Remotely operated vehicle」とも呼ばれています。
直訳すると「遠隔操作無人探査機」という意味で、1960年代にアメリカ海軍が行なった墜落事故機の深海での救助作業に初めて使用されたと言われています。

この技術を基にして石油、ガス産業が、大陸棚での油田、ガス田の開発における作業を支援する為、ROVを開発して以来、海洋無人探査機業界の技術開発は加速され、現在のROVは多くの分野で多くの用途に用いられるようになりました。

これらの用途の範囲は単純な水中構造物の点検から、パイプラインとプラットホームの接続や水中にマニホールドを設置したりする用途まで広がっています。

しかし、本格的なROVは価格が数百万円以上と高価で重量も重く大きな本体の取り扱い、専任のオペレーターを必要とする操作の複雑さなどの問題があり、漁業を中心とする各事業者には殆ど利用されていません。

そのような中、昨年より日本国内で次々に発売された水中ドローンは、マリンレジャーでの利用を目的に開発されていますが手軽に水中の様子を高画質な4Kカメラで撮影できることなどから予想に反し法人企業からの引き合いが多く大変話題となりました。

残念ながらそれらの製品の多くは機能的に水中の業務運用に十分応えられるものが少ないという状況でした。

エレパでは昨年から小型高性能で安価なROV「CCROV」の発売を開始しました。

今回ご紹介するCCROVは産業用ROVというコンセプトでレジャーユースの水中ドローンとは一線を画す製品となっています。

 

まず外見から感じるのはサイコロのような四角な立方体であることです。水の抵抗などを考慮した流線形なら納得できますが、どうしてこの形?
と誰もが感じるところだと思います。
しかも、本体は20cm×20cm×16cm程度とかなり小さいのですが、重量は5.5Kgとずっしりしています。

次に気が付くのが本体に空いている6つの穴です。
この穴の中にある小さなスクリューが回転することで上下・左右・前後・旋回の3次元的な動きができるという仕組みです。
この仕組みをスクリューと言わずスラスターと呼びます。

 

<主な特徴>

6基のスラスターを装備
・ スラスター配置  水平方向:4基 / 垂直方向:2基

 

前面には4つのLEDライト
・ 1灯350lm × 4灯

SONY製の4Kカメラが搭載
・ 最大画像解像度 4000 × 3000
・ ビデオ解像度  3840 × 2160 30fps

 

 

<操作性について>

オーソドックスなスタイルのプロポにタブレットPCを装着し専用アプリを介してカメラ画像を確認しながら水中を移動させます。

ここで驚いたのは、その操作性の素晴らしさです。

潜水艦や飛行機などは3次元の動きが出来ますが前進しながら浮上(上昇)や潜航(降下)するという動きしかできません。
半面ROVは、ヘリやドローンのように3次元の全ての動きが可能です。

特にCCROVは、前後左右上下の差が無い本体形状がどの方向にでも同一の抵抗で移動できるように設計されているので本当に柔軟な動きができます。

 

<水中映像>

 

例えば、ダムの壁面や定置網など大きな構造物に対して水平または垂直にに移動しながらその状態を撮影することが出来ます。

この動きができるのがROVであり産業用の水中ドローンといえるものです。

 

今後このようなROV(水中ドローン)は、ダムや網の点検だけに留まらず様々な水中構造物や設備の点検、養殖や圃場の生育状況調査、水中観光資源の撮影、水難事故不明者の捜索などその活用がますます拡大すると思われます。

 

出典:https://www.cfd.co.jp/product/drone/waterdrone/ccrov_sp_75m/ より引用

 

エレパドローン https://www.elp.co.jp/drone-elp/index.html

水中ドローン  https://www.elp.co.jp/drone-elp/waterdrone.htm

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