記録メディアについていろいろと考えてみた:その壱

どうも、店頭の小林です。
9月に入って朝晩はいくらか過ごしやすくなった感はありますが、まだまだ日中はうだるような日が続いております。
残暑というにはあまりにも過酷な暑さが残る9月ですが、それでも通勤途中の公園には彼岸花がもうほころびようとしています。
なんだかんだいっても秋が近づいてきてるんだなと感じる今日この頃です。

さて、秋と言えば食欲はもちろんですが、行楽・スポーツの秋でもあります。
以前は記念に写真を撮るぐらいだったと思いますが、最近はSNSやYouTubeなどに投稿する目的で動画を撮影することも一般的になってきました。
そのための道具もSONY ハンディカム以外にGo ProやOSMO Pocketのようなコンパクトなものからドローンを利用したものなど、さまざまな道具が発売されております。
さて、そこで地味に悩むのがmicroSDなどフラッシュメモリといわれる記録メディアは一体どれを選んだらいいのかということ。
なのでシーン別にいろいろと考えてみようかと思っています。

◾️ドローンやGo Proなど4K撮影する場合
最近のドローンなどはいわゆる4Kでの撮影がほとんどだと思います。
その場合 記録メディア選びのポイントとしては大きく「記録できる容量」とその「速度」の2つではないでしょうか。

たとえば16GBのメモリに4K/60FPSの画質で撮影した場合、機種などにもよるでしょうけど約20分程の撮影が可能です。4K/30FPSで約25分ほど。
ドローンだと飛行できる時間も関係してきますから、一回30分のフライトの場合 16GBあれば事足りることになります。
とはいえ機種によっては最初から64GB以上を推奨している機種もあります。
なんでもそうですが余裕のある方が安心できますし、さらにいえば記録メモリを複数枚使ってローテーション運用するとなおいいのではと思います。リスク分散にもなりますので。
とはいえ そこまでではないという方は、撮影前にフォーマットしておくといいかもしれません。
エラーがあった場合はフォーマットの段階でエラー表示されることがあるため、撮影できていなかったなんてことが未然に防げるからです。

次は速度の話ですが、これに関してはいろんな規格があって正直めんどくさいです。
それぞれ注目してほしいポイントが違うので仕方が無いのですが、まずは押さえておくべき規格から見ていきたいと思います。

スピードクラス:メモリの表面に2とか10など数字を「C」で囲った表記を見たことはありませんか?
これはこのカードが最低限この数字以上のデータ転送速度(MB/秒)を保証しますよという表示です。
ですので2よりも10の方がデータ転送速度が速いと言うことになります。
最低保証速度:CLASS 10=10MB/秒
2019年現在ではほとんどの道具がCLASS 10以上を推奨していますので、おもわず立ち止まってしまうような特価品だったとしてもこれからは買うべきではないかもしれません。

UHSスピードクラス:さてCLASS 10よりもさらにどちらが速いのかを示すための表記の一つがUHSスピードクラスというもので、今度は数字を「U」で囲った表記になります。
ですのでU1よりもU3の方がデータ転送速度(MB/秒)が速いということになります。
最低保証速度:UHS Speed Class3=30MB/秒

バスインターフェース:ドローン撮影ではここの表記が重要かもしれません。
たとえばドローン Phantom 4 Proの場合、撮影するには最高転送速度は100Mbps以上が必要とされています。
上記の MB/秒に単位をあわせると – (Mbps÷8 = MB/秒)ですので – 撮影するには最高転送速度は12.5MB/秒以上が必要ということになります。
このバスインターフェースを表記するのはUHS-I / II / IIIとなり、それぞれ50MB/秒・156MB/秒・312MB/秒の最大速度がでますよということです。
4K撮影でこの数値が大きいほど転送速度が速くなりますので、結果としてコマ落ちなどが起こりにくくなります。
ですのでできるだけ高い数値の記録メディアを使うことがいいでしょう。
最大速度:UHS-I=50MB/秒・UHS-II=156MB/秒・UHS-III=312MB/秒

・・・あー、もう、書いてるだけでこんがらがりそうですが、まだまだ「V」で表記されるスピードクラスや「A」で表記されるパフォーマンスクラスなどもあります。
結局のところドローンなど4K撮影にむいている記録メディアは何がいいかといえば、CLASS 10でU3・UHS-I 以上のメディアがいいという事になると思います。
ただそれだけではまだまだざっくりしすぎて選びきれません。
そこで最近のパッケージの表記には「読み込み速度」:MB/秒 の表記も併記されていることが多いので、4K撮影される場合はこちらを基準に選ぶとわかりやすいかと思います。
たとえば読み込み速度:100MB/秒と表記されていればCLASS 10でU3・UHS-I 以上であると同義になるからです。
注意したいのは、この「読み込み速度」以外にも「書き込み速度」に最低条件のある機材もありますので(Go Proなどはホームページで条件が確認できます)、どちらにしろできるだけ数値の高い記録メディアを購入することをお勧めします。

ちなみに弊社ではSandisk Extreme PROシリーズを4K撮影用として店頭販売しております(読み込み速度:170MB/秒・書き込み速度:90MB/秒)。
ドローンやGo Pro・DJI製品への導入実績もありますので、悩んだらこちらをおススメしております。

今回は以上です。

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